このタイトルにドキッとしたあなた。
そう、まさにそこのあなたに向けた記事を、書きます。
筆者は幾人かの採用担当者とお付き合いがありますが、日々、就職情報や転職情報に触れる仕事柄もあるのか、転職される方も少なくありませんでした。
私自身、新卒で入社を決めた企業の採用担当者が、入社数カ月前に転職していて驚いた、なんて経験もあります。
でも、そんな採用担当者のみなさんを、責める記事を書こうとしているのではありません。
もし、今転職を考えていても、実際に転職をしてしまっても、入社予定の学生との関係性構築でいくつかポイントを踏まえれば、彼らの入社意思に、いい影響を与えるのでは、という提案です。
内定を出す予定、または内定が決まった学生との関係性構築にあたって、次の3つのポイントが、大切なのではないかと考えられます。
以下、どうぞご覧ください。
学生との関係性構築を1対1にしない
やはりどうしても関係性が密になりがちな、採用担当者と内定者の関係性。
たとえ、担当者自身がすぐ転職するわけではなくても、ぜひ、他の採用担当者や、配属予定の現場社員と、面談や懇親会などでつないでおきましょう。
他の社員から、面接とは違った情報を得ることが出来るため、彼ら自身も入社後のイメージを抱きやすくなります。顔がわかる関係性が増えることは、内定者フォローとしても有効です。
転職を考えていることを隠さない
内定が決まった後の学生にとって、採用担当者は、近い将来一緒に働く先輩として、とらえられています。
特に、他の社員よりも接触回数が多いため、彼らの中では一番身近な先輩のイメージでしょう。
そんな先輩が、ある日突然いなくなってしまったら……。
まだ一緒に働いていないとはいえ、信頼していた先輩の突然の行動は、入社後、他の先輩社員に対しても不信感を感じてしまう一因に。
親しい社内の人間に話す程度に、転職を考えているのであれば、内定者である彼らにも、すこしでも話しておくのがいいのではないでしょうか。
まだ、入社をしていない彼ら自身を仲間として認め、一人の人間として向き合っておくことで、彼ら自身の仕事観の醸成にもつながることでしょう。
企業の魅力と自身の選択の違いを語る
もし、転職について伝えることができるならば、次のことも頭において語ると、内定者の決断を尊重しつつ、自身の転職について深く語れるのではないでしょうか。
「自身が転職を考えているのは、自分自身の人生の選択として選んだ結果。
この会社に魅力を感じ、就職を決めた君の選択とは、別の軸で判断している。」
まだ社会に出た経験のない学生にとって、会社との出会いの架け橋であった、採用担当者が会社を去るということは、入社の決意に自信がゆらぐ場面でもあります。
人はそれぞれの理由で働き、選択をしているということを、少し先に働き始めた先輩として伝えられるのであれば。彼ら自身の入社意思も、彼ら自身が選んだことだと、あらためて自信を持つきっかけになるのではないでしょうか。
それぞれが自信を持って働く場所を選択する
内定を出した学生が入社する前に転職してしまう採用担当者に対し、無責任だ、と非難する意見もあることでしょう。
けれども、人が働く場所を選ぶ理由は様々で、企業の魅力も様々である、ということについて、多くの求職者に会い日々考え続けているのが採用担当者です。
だからこそ、内定者の入社決意に関して、彼らの選択は、彼らが選んだ素晴らしいものだ、と背中を後押しすることができるのは、採用担当者しかいないのではないでしょうか。
自身の転職をもって、内定者の背中を後押しする、というのは、転職を考える採用担当者にしかできないスペシャルな内定者フォローかもしれません。
そして、転職を考えつつ今の会社で働き続けることを選んだ、悩める採用担当者にも、この後押しはできることなのではないでしょうか。
もし機会があれば、働くことの選択の自身の考えを、内定者に話して、彼ら自身の選択に自信を持つきっかけにしてください。
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