“売り市場”とよばれる新卒採用市場において、インターンシップを導入する企業が増えています。
インターンシップは通常の説明会などとは違い、学生に強く印象付けができることに加え、各社の特色を出しやすいことが特徴です。
しかし、その分「どのようなインターンシップのプログラムを作れば良いかわからない」という声が多いのも事実。
そこで今回は、インターンシップの目的とプログラムの分解方法を紹介した上で、目的別にインターンシップのプログラム例をご紹介します。
- インターンシップを実施しようとしているが、具体的にどんなことをすれば良いのかわからない
- インターンシップを既に実施しているが、効果が出ていない
とお悩みの方は是非参考にして、インターンシップのプログラム作り、ブラッシュアップに活用してみてください。
インターンシップの目的を明確にする
一口にインターンシップと言っても、その目的は様々です。
この目的を明らかにすることが、インターンシップ実施へのファーストステップであり、もっとも重要なステップになります。
競合他者がおこなっているインターンシップをいくら真似ても、目的が違っていれば求めていた効果がでることはありません。
企業によってその目的も、最適なプログラムも変わってくるので、まずは目的を明らかにすることから始めましょう。
まず、インターンシップの大きな目的は「採用」「内定者フォロー」「労働力の確保/社内の活性化」などに分けられます。
本ページを読まれている方は「採用」について知りたい方だと思いますので、今回は採用についてのインターンシップを掘り下げていきます。
採用を目的とした場合、さらに下記のように細分化されます。
- 自社のPR
- 母集団形成
- 選考
今回はこの3つの目的に沿って、プログラム例を紹介していきます。
形式・プログラム・期間・時期で考える
目的を明確にしたら、次にインターンシップのプログラムをどのように分解していくかを紹介します。
インターンプログラムは以下、表のように「形式」「プログラム」「期間」「時期」という4つの視点で区切ると整理できます。世の中の99%のインターンは、この形式、プログラム、期間、時期のいずれかの組み合わせで実施されています。
採用につながるインターンシッププログラム(コンテンツ)企画についてより引用
上述のように、インターンシップを「形式」「プログラム」「期間」「時期」で分解すると理解がしやすいです。
以下紹介するプログラム例もこの4項目を併せて紹介します。
自社のPR:就職活動体験型インターンシップ
■形式:実践型/講座・レクチャー型
■プログラム:就活支援
■期間:1day
■時期:7月~9月(夏)
インターンシップを自社のPRとして打ち出すケースです。
厳密にいうと、採用の1つ前のフェーズにはなりますが、後述の母集団形成の為の種まきにあたります。
学生に向けての認知を広げることで、後の就職活動において母集団形成がしやすくなります。
具体的には就職活動体験型インターンシップなどがこれにあたります。
- 人事担当や社員に模擬面接を実施してもらい、フィードバックする
- グループワークを模擬体験し、グループワーク時の動き方のコツを伝える
- 実際にエントリーシートを書いてもらい、添削する
自社のPRを学生に直接することで認知してもらうのではなく、学生に情報と体験を与えサポートすることによってPRすることを狙っています。
「仕事体験」などのインターンシップの場合、自社もしくはその業界に興味を持っている人のみがターゲットになりますが、「就活体験」にすることで「就活に役立ちそう」と感じた学生が参加しターゲットを拡大することができます。
母集団形成:仕事体験型/セミナー型インターンシップ
■形式:実施型/講座・レクチャー型
■プログラム:会社理解促進/仕事理解促進
■期間:1day/短期(2~7日)
■時期:10月〜12月(秋)
仕事体験型インターンシップは言葉の通り、学生に実際の仕事を体験してもらうことで就業イメージを掴んでもらうものです。
この場合、自社を知らなかった学生で、インターンシップのプログラム内容に興味がある学生も集客できる点がポイントです。
会社の説明をセミナー形式でおこなうことも必要ですが、この時点ではあくまで母集団形成が目的ですので、自社を知ってもらうことばかりを強く意識してしまうと、一方的なものになりがちです。
学生視点でインターンシップの満足度をあげ、この会社の選考を受けてみたいと思わせる設計を意識しましょう。
選考:就業型インターン
■形式:実施型・プロジェクト型
■プログラム:会社理解促進/仕事理解促進
■期間:短期(2~7日)/中期(1週間程度)
■時期:10月~12月(秋)/1月~3月(冬)
最後に、インターンシップ自体を選考過程にとりいれているパターン。
この場合、学生に企業を知ってもらうのと同時に、企業も学生を知るという側面があります。
学生側にはよりリアルな情報を知ってもらう為にも「お客様扱いしない」ことがポイントです。
また、企業側としてはどんなスキルを持っていたら自社で活躍できるかを明確にし、それを測定できるようなプログラムを設計すると良いでしょう。
まとめ
- 「PR」「母集団形成」「採用」のどの目的にあたるのかを明確にする
- インターンシップを「形式」「プログラム」「期間」「時期」の4項目に切り分けて考える
ここまで触れたように、何を目的にインターンシップをおこなうか、また、どんな会社がインターンシップをおこなうかによって、プログラム内容は大きく変わってきます。
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