採用担当の教科書

学生が成長して帰ってくる“島キャン”は真のインターンシップ

動画を活用して企業と学生が出会うサービス、「就キャス」、新しい就活スタイルを提案する「ミートボウル」。
従来の就職活動の価値観や仕組みを超えたサービスを提案する株式会社カケハシ スカイソリューションズでは、就活生だけではなく、大学生全学年を対象としたインターンシップ事業も行われているそうです。
島キャン」という名前のインターンシップ事業ではどんな事を行っているのか、広報の池田園子さんにお話をお伺いしました。

本来の『就業体験』に立ち返ったインターン事業

学生が成長して帰ってくる“島キャン”インターンシップ事業

新卒採用に携わっているとつい、インターンシップとは、「就活前の学生との接点の場」と捉えがちではないでしょうか。
しかし本来、インターンシップとは『就業体験を通して、働くことについて考える』という、純粋な職業体験の場でもあるはずです。
ミートボウルを通しさまざまな学生と新しい就活スタイルを実現させてきた運営会社だからなのか、そのジレンマに就活生目線から疑問を投げかけた言葉が聞こえてきました。

「学生のみなさんも、インターンシップとは『就活の前に就活のためにやるインターンシップ』ととらえている方が多くいらっしゃいます。
『就活のためのインターン』って、『●●社のインターンに行ってきました』と言いたいがためのインターン参加に陥りがちで、就業体験というインターンシップにはなっていませんよね。
もちろん私たちは、企業の採用活動をサポートする企業なので、インターンシップのプログラム作成をご一緒することも、採用活動につなげるインターンシップの運用をすることもあります。採用の接点としてひとつ、重要な施策であることも確かです。

ですが、世の中のインターンシップが就活/採用目的、もしくは、本気で1ヶ月〜数ヶ月以上取り組まなければならないものばかりで、二極化しているのは、学生のみなさんにとって選択肢の幅が狭すぎるのではないでしょうか。
そう考えていたときに、奄美大島のみなさんとご縁があり、島おこしインターンシップである『島キャン』の企画が立ち上がったのです」

自分が行った島のPR動画をつくる、本格的な島おこし

島キャンのメインとなるのは、奄美群島を中心とした各地の離島にある現地の事業所で学生が就業体験をするプログラムです。2014年夏は7つの離島、38事業所で実施されました。
現地でのインターンシップ実施期間は2週間以上。
参加期間中は就業体験だけでなく、現地での活動のレポート記録やSNSでの発信もインターンシップの一環になります。

ただ参加して終わりなだけではなく、インターンシップ後に島キャン体験をPR動画に仕上げ、島キャンサミットで発表するまでがプログラムです。

ただの就業体験インターンシップではなく、島おこしインターンシップである『島キャン』ならではの取り組みなのです。

PR動画

「会社としても地域活性の事業に取り組んでみようと、以前から考えていたところでした。
日本中の過疎地が人口流出しており、Iターンやふるさと納税など様々な取り組みがありますが、これぞ!という施策がいまのところありません。
もちろん、日本の人口が減っているのに地方だけ増える、というのも現実的ではありませんよね。

その状況の中で、私たちのような企業でも、何か貢献できることはないか。東京にいる私たちでも出来ることといえば、都会のお金を地方に落とすことがひとつあります。

そして、過疎地が抱えている課題は、大学進学による18歳以上の人口の流出。そこの最たるものが離島であり、今回一緒に企画をさせていただいている、奄美大島も同じ課題を抱えていたのでした。

奄美大島は、離島の中でも日本の最大級の人口を抱えています。そこに、私たちが事業として若者をつれていくことで、若者の就業体験と、地域に若者目線でPR広報をすること、その二つが実現できるのです」

島の体験を通して、ゆるやかにつながる

2014年夏は168人が参加し、2015年春も50人以上が参加予定の島キャン。2015年夏は300人目標です。
この大規模な事業は、企業間でのお金の授受はなく、すべて持ち出しだそうです。
学生も交通費などをすべて自身で支払い、事業所は学生を雇い入れる受け入れコストを持ち、運営会社も持ち出しで運営をしているのです。なぜ、そのような事業を行っているのでしょうか。

「収益性を求めている事業ではなく、まずは学生本当のインターンシップ体験と、地域活性化を実現すること。その後でゆるやかにつながった関係性から、実業につながればいいのです。

今のペースで参加者が増えれば、数年経ったら島キャン卒業生は1000人規模。それぞれの島ごとに数百人の島キャン卒業生が誕生し、それぞれが出身の島をPRする。同じ島出身の島キャン生同士でゆるく横につながったり、お世話になった島に一緒にまた訪れたり、そうしたゆるやかなコミュニティが、わかりやすく島おこしつながるのではないでしょうか。そして、そんなことをやっているカケハシの他のサービスがあったら使ってみようかなと思って、他の就活サービスにつながっていくのだと思います。

何より彼らの顔を見ていると、観光では入り込めない深さまではいっていき、まるで以前から島に住んでいた人のように知識や表情がわかりやすく変わって帰ってくるのです。運営会社の一人として、いいなぁと思いながら、他のサービスとあわせてゆるやかに彼らとつながっていきたいですね」

学生と企業がゆるやかにつながる島キャン事業の取り組み

採用直結型のインターンシップが近年増えている中、本格的な就業体験・地域活性化インターンシップである島キャン。
本質的なインターンシップであるがゆえ、参加学生の満足度も高いようです。そしてその満足度が、他サービス利用にゆるやかにつながる一つの仕組みとなっていくのでしょう。

次回は、就キャス、ミートボウル、島キャンと、様々なサービス展開をしている株式会社カケハシ スカイソリューションズが提供しているサービス全容についてご紹介します。

天池知子

天池知子

2011年株式会社カケハシ スカイソリューションズ入社。 就活サイト「ミートボウル」の立ち上げ運営に携わり、学生広報を担当。 2012年「就トモCafe」の社会人バリスタとしてボランティアで運営。 現在はフリーランスとしてメディア運営・ライティングに携わる。

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