採用担当の教科書

【連載】採用にて最良の選択をするために必要な経営者視点

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皆様こんにちは。

ナレッジゲームズの上田です。
前回の記事でお伝えしましたが、人事は「正しい選択」ではなく、「最良の選択」をすることが必要です。
今回は「最良の選択」をするためにも必要な採用における経営者の視点についてご紹介します。

人事担当者にとって重要な「経営学」の理論とは

最良とは状況によって変わるものでもあります。
では、どのようにして最良の選択をすればよいのでしょうか?

勘に頼るだけでは不安ですし、選択にばらつきがでてしまいます。
そこで人事担当者が知っておくべき最も重要な理論があります。
それが「経営学」です!

「え、経営学が大事だなんて、聞いたことないよ!」と思われるかもしれません。
しかし、「採用する目的」を考えていただければご理解いただけると思います。
なぜ会社は人材を採用するのでしょうか?
一緒に考えてみましょう。



答えは「利益を上げるため」です。
つまり人材採用は経営ととても近しい存在なのです。

採用は極めてハイリスクな投資

現在は多くのアウトソーシングサービスやクラウドサービスがあります。
(※ アウトソーシングサービス:自社の業務を外部に委託すること
   クラウドサービス:他社のサーバーを借りて、Webシステムを自社に導入すること)
その結果、企業が必要とする人材の“絶対数”は減少しています。
かつては書類整理・ホッチキス留めにもOLが必要な時代がありました。
しかし、今はいずれもOA化が進んでおり、雇う必要はありません。
また、人件費は一般的に固定費と言われており、なかなか削減することができません。

つまり、コスト面からみると採用というのは「3億円、30年ローンの買い物をする」という、極めてハイリスクな投資になります。
(※一般的に新卒採用~退職までにかかるコストは3億円と言われています)

人材を採用する理由と採用において必要な視点

ここまでして、人材を採用する理由はなんでしょうか。

実は、答えはとてもシンプル。
支払うお金以上の売上が獲得でき、会社の利益を増やすために採用するのです。
さて、ここまで考えられれば、採用に必要な視点が見えてくるのではないでしょうか?

・コミュニケーション能力が高い
・論理的に考えることができる
・自分の意思をしっかり伝えられる

上記のような人が来たら採用する、というのは実は間違いです。
なぜなら、上記の視点はいずれも性質にすぎません。決して採用する理由ではないのです。
「その性質があれば、利益を上げられる可能性が高い」と考えてはじめて、企業は採用してよいことになります。

経営者は、お金を貰う側ではなく、払う側です。
ですから、利益を出してくれない(=毎月お金を垂れ流し続ける)社員はいらないと考えます。
厳しいですが、この視点は人事も共有しなくてはなりません。
もし利益が出せない社員が毎年多数入社したら、企業は倒産してしまうからです。

人事は経営者の視点を持っていなくてはいけない!

先ほどからさんざん「利益」という話をしてきました。
この「利益を上げること」を意識することこそが、経営学の本質と合致するのです。

さらに、経営学の本質を理解し、経営者の視点を持っていることは人材を採用する上で重要なこともご理解いただけたのではないでしょうか。

では、そもそも経営とはなんでしょうか?
次回に続きます。

上田一輝

上田一輝

大学にてバイオテクノロジーを学び、首席卒業。しかし”人の力を生かし、幸せを創る”経営学に興味を持ち、転向。イオングループに入社し、人材管理・店舗マネジメントに携わる。その後独立し、講師として活動を開始。業界最年少ながら研修会社や予備校など、年150回、累計1000回の経験を持つ。また、ボードゲームを用いた研修事業「ナレッジゲームズ」も展開している。詳細はhttp://uedakazuki.com/

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