採用担当の教科書

【連載】人事が経営を定義?経営における人事の役割を解説!

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皆様こんにちは。
ナレッジゲームズの上田です。
今回は「経営とは何か?」という根源的なテーマを、人事視点で論じていきます。

1.経営の定義は議論により大きく異なる

皆様は「経営とは何か」と聞かれたら、なんと答えますか?
おそらく、なかなか答えることが難しいのではないでしょうか。
少し考えてみましょう。



実は経営における明確な定義は、論者により大きく異なっています。
「経営とはマーケティングである」と機能に注目する人もいれば、「経営とは人を幸せにする仕組みづくりである」のように、抽象的な概念に焦点を当てる人もいます。
ちなみに辞書で調べると、事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること。また、そのための組織体。(デジタル大辞泉より引用)
というように定義されています。

2.「会社を永続させるためになにをすべきか」が必要な視点

では、人事部で経営を定義するとしたらどうなるでしょうか。

私は「会社を永続させるためになにをすればよいか」という視点が重要だと考えます。
(これを経営学ではゴーイングコンサーンと呼びます)

先述したとおり、経営には様々な定義があります。
その中で共通している経営の最終目的が「利益を出して、会社を永続させる」ことです。
経営とは決して一人で行うものではありません。組織で行うものです。

そして、その関係性は(残念ではありますが)お金抜きにして語ることはできません。
安定した給与と成果に応じた報酬があって、人ははじめてやる気になります。
しかし、企業の平均寿命はわずか23年といわれています。
この厳しい状況の中で、人事としては、自社の寿命を少しでも延ばしていく必要があります

3.利益を生み出す社員の採用・育成が人事の役割

では、人事部に課せられた「本質的な役割」とはなんでしょうか。



実はすでに答えはお伝えしています。お気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そう、前回述べていた「利益を生み出す社員を採用・育成する」ということです。

企業は利益を出さなければ、事業活動そのものを行うことができません。
だからこそ、給与以上の利益を生み出せる人材を一人でも多く採用し、育成することが人事の役割になります。
なお、実際には給与以外にも様々な費用がかかることから、一般的には給与の3倍以上の価値を提供する人材になると、会社に貢献しているといわれます。(会計上は異なる解釈をしますが、ここでは詳しく扱いません)

人事は利益を出す社員を一人でも多く採用することが役割である

採用をする、教育をする、制度を作る、といった一連の活動は、いずれも組織体が永続する前提にたって話を進めています。
ここでカギを握るのは「営業」ではなく、「人事」です。
なぜなら、会社の未来に直接的にかかわる、数少ない部門であるためです。
生産・営業などは現在の利益を生み出すため働きますが、人事は未来の利益を生み出すため、今の利益を犠牲にしても動かなければなりません。

人事は利益を出す社員を一人でも多く採用することが重要だとお分かりになりましたでしょうか。

次回は「これだけは必ず押さえる!人材採用のコツ!」についてお伝えいたします。

上田一輝

上田一輝

大学にてバイオテクノロジーを学び、首席卒業。しかし”人の力を生かし、幸せを創る”経営学に興味を持ち、転向。イオングループに入社し、人材管理・店舗マネジメントに携わる。その後独立し、講師として活動を開始。業界最年少ながら研修会社や予備校など、年150回、累計1000回の経験を持つ。また、ボードゲームを用いた研修事業「ナレッジゲームズ」も展開している。詳細はhttp://uedakazuki.com/

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