採用担当の教科書

面接前に要確認!面接で聞くべきこと、聞いてはいけないこと

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就職という人生の転機に携わる採用担当者。
本企画は、「人には聞けない」「誰からも教えてもらえない」・・・
採用担当者が日々抱えているお悩みをスッキリ解決するための連載企画です。

第二弾は『はじめての新卒採用編』。
はじめて新卒採用を担当する方が向き合うことになるであろうお悩みを全8回にわたり、解決していきます。

今回は、面接で聞くべきこと、聞いてはいけないことについて、ご説明します。

面接は何でも質問して良いわけではない!

はじめての新卒採用。
はじめての面接。

応募者をよく知ろうとするあまり、『家族構成』や『家庭環境』について質問したというケースは、よく見受けられます。
しかし、この『家族構成』や『家庭環境』は、実は聞いてはいけないことなのです。
知らなかったでは済まされない質問ルールと必ず聞くべきことを以下でお伝えします。

面接で聞いてはいけないこと

応募者の適性・能力とは関係ない事柄で、合否を決定してはいけないというのが、基本の考え方です。
(厚生労働省『公正な採用選考について』にも掲載されています)

面接を受ける本人に責任のない事項

  • 本籍・出生地に関すること (注:「戸籍謄(抄)本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出させることはこれに該当します)
  • 家族に関すること(職業、続柄、健康、地位、学歴、収入、資産など)(注:家族の仕事の有無・職種・勤務先などや家族構成はこれに該当します)
  • 住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)
  • 生活環境・家庭環境などに関すること

面接を受ける本人の自由であるべき事項

  • 宗教に関すること
  • 支持政党に関すること
  • 人生観、生活信条に関すること
  • 尊敬する人物に関すること
  • 思想に関すること
  • 労働組合・学生運動など社会運動に関すること
  • 購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

面接で聞くべきこと

面接で必ずすべき質問、それは『具体的な状況、役割、行動、結果』を把握するための質問です。
これらを把握するための質問技法に、『STAR』というものがあります。
『STAR』は、質問により把握すべき事項S(Situation)、T(Task)、A(Action)、R(Result)の頭文字で、それぞれ以下のような意味を持っています。

  • S(Situation):どのような状況の中で
  • T(Task):どのような仕事や役割について
  • A(Action):どのような言動をとり
  • R(Result):どのような結果、反応が得られたか

この『STAR』技法を利用することで、面接を受ける人の過去の行動パターンを把握しやすくなります。

『STAR』技法を用いた面接例

面接官:「学生時代に最も頑張ったことを教えてください。」
被面接者:「サッカーサークルの活動です。副代表を務め、大学の大会で2位という成績を残すことができました。」
面接官:「大会で2位になったということですが、それまでのチームはどんな状況だったのですか?」(Sの質問)
被面接者:「仲の良いチームではありましたが、あまり練習熱心ではなく、大会に出ても予選落ちの状況でした。」
面接官:「予選落ちから2位はすごいですね。どのようにしたのですか?」(T/Aの質問)
被面接者:「練習メニューを工夫しました。」
面接官:「どのような工夫をしたのですか?」(Aの質問)
被面接者:「試合の様子をビデオで撮影し、チームの弱点を洗い出して、克服するようなメニューを組みました。」
面接官:「あなたの工夫に、サークルのメンバーはどのような反応でしたか?」(Rの質問)
被面接者:「最初は嫌がる人もいましたが、“学生最後の思い出に結果を残そう”と何度も伝えた結果、皆徐々に賛同してくれるようになりました。」
・・・

上記のように、順を追って、話を聞いていくことで、同じようなエピソードを話す被面接者がいても、行動パターンの違いを把握することができるようになり、合否を判断しやすくなります。

面接時の質問表を用意しておこう

面接で聞くべきこと、聞いてはいけないことについて、頭ではわかったつもりでいても、話の流れから聞き漏らした、聞いてしまった、というのはよくあることです。
慣れるまでは、質問項目をまとめたシートを面接時に持参し、面接に臨んでみてください。
質問もしやすくなるはずですよ。

佐藤里佳

佐藤里佳

横浜国立大学卒業。2008年人材総合サービス会社へ入社。人材採用・育成、組織開発の支援に携わる。 関わる人・企業の「想い」を大切に課題解決に徹してきた。現在は、ジャンプ株式会社にて、 旗を掲げてすすむ経営「フラッグマネジメント」を軸に、企業成長の支援をしている。

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