採用担当の教科書

ネット上の口コミだけで250名以上が集まった『就活アウトロー採用』が、若者に受け入れられる理由。

新卒採用の次のサービス!?ネット上の口コミだけで250名以上が集まった『アウトロー採用』が、若者に受け入れられる理由。

採用担当者のみなさま、「就活アウトロー採用」という採用をご存知ですか?
就活アウトロー採用の端的な説明を、以下に引用します。

エントリーシートなし、企業説明会なし、服装髪型自由。就活がバカらしくて辞めた若者や自意識過剰な若者のための、マイナーでマニアックな就職サービス。

キャッチーなフレーズとインパクトのあるビジュアルと共に、4月中旬にリリースされたサービス、それが「就活アウトロー採用」です。
またたく間にWEB上で口コミが広がり、5、6月の説明会には、250名以上の説明参加者が集まりました。

どうしてこんなサービスが生まれたのか、そしてなぜ、口コミだけで多くの求職者を集客することができたのか。
採用NPOキャリア解放区代表、納富順一さんにお話をお伺いしてきました。

対象は「29歳までの既卒」

「『アウトロー』といっても、無法者のあつまりではありません。
今の新卒採用のレールから外れた方を対象にしているので『”就活”アウトロー』なんです。就活のメインストリートから外れた、アウトサイダーというほうがイメージしやすいかもしれません。」

納富さんの説明される通り、就活アウトロー採用の募集対象者は、いわゆる「新卒就活生」の枠の外にいる人を対象としています。

大学4年生(修士2年生)~29歳までの既卒生対象、2014年春~採用希望の企業が多数参加※春から新4年生になる3年生(修士1年生)は対象外です。

と、サイト上の表記には上記の通りに明記されているのです。
なぜ、このような縛りにしたのでしょうか。

いまの就活のシステムはもう古い!?


「今の日本社会に存在している、会社や働き方、そして就活。
それらの仕組みのベースの多くは、高度経済成長期につくられたものです。
高度経済成長期が終わり、成熟社会になった今、価値観の変換機にきています。

従来のシステムに違和感を感じて乗らなかった、そんな若者が、新しい価値観を提示して開拓する人材ではないか。
そう考え、従来の採用システム、日本のシステムの外側にいる彼らの可能性に注目しました」

国をあげてイノベーション人材を発掘しようと支援プログラムを組んだり、国内外の企業がグローバル人材を採用しようと試行錯誤している時代。
それらの取り組みが、今ある組織内や採用システムの中から人材発掘をしようと取り組んでいるのに対して、就活アウトロー採用は全く別の角度で切り出した企画です。
それには、採用の本質を見据えた意図がありました。

企業と学生の「騙し合い」から「本音」の就活へ

「採用とマネジメント、は本来ならセットなのに、今の新卒採用はかけ離れていますよね。
採用は企業と学生が騙し合う場、入社後の教育は上から下へ。
就職活動からドロップアウトする若者は、この違和感に反発しているのです」

今の採用活動が、「企業と学生の騙し合いの場」になっている。
この課題を、時代背景とマネジメントの面から分析すると、新しい採用方法が見えてくるようです。

「今までの採用は、多くの希望者の中から選抜するスタイルです。
面接や試験を通して学生を選び、優秀だから自社に採用したいと口説く。
けれども、採用後には新人教育と称して、厳しく社会の仕組みを教育する。
採用と教育の本音と建前がかけ離れていました。

高度経済成長期ならば、本音と建前のギャップに対して、ポストや報酬でマネジメントできていました。しかし、先行きが見えない今の時代。

わかりやすくアメとムチで人が動いた時代から、共感をベースに人が動く時代に変移してきています。
従来の採用方法を続けていても、彼らをマネジメントしきれません。
採用後のマネジメントまで含めた採用の仕組みを、新しく構築することが必要です」

就活アウトロー採用では、エントリーシートや面接はありません。
プログラムに共感した若者と企業が集まり、お互いを知っていく場が設けられています。
とてもシンプルで「本音」と「建前」のギャップの小さい採用活動です。

就職活動で感じる違和感をストレートに伝える

いまの採用活動に対するギャップは、就活アウトロー採用のページにもコミカルに表現されています。
例えば、以下のイメージでは、学生と社会人の対話を通して違和感を伝えています。

就活アウトロー採用
-就活アウトロー採用より引用

「グローバル」「個性」というキーワードを並べつつ、スーツやエントリーシートなど従来の型にはまった就職活動を押し進める、社会人の姿。
そして、それに対して「気持ち悪い」と伝えても、相手にされず黙り込む若者の姿。

採用支援サービスで、ここまでストレートに採用手法の本音と建前のギャップを正直に伝えているサービスははいのではないでしょうか。

「これは収益事業だ」と、正直に話す理由

真正面からぶつかる姿勢は、就活アウトロー採用のプログラムの中でも反映されています。

「例えば、去年度に開催した就活アウトロー採用。
集まってきた若者に、私たちは『これは収益事業だ』と、参加者にはっきり伝えています」

採用支援事業者側からは伝えにくい事実も、明言するには理由があります。

「いまの採用のシステムに反発している若者は、違和感を感じたまま自分を騙して就活できなかった、とても真面目で正直な若者たちです。
なぜこんな採用活動をするのか。どうしてこの活動が成り立っているのか。
仕組みの裏側や本音を伝えて、信頼関係を築くいていくことが必要なんです」

採用担当者にも求められる「本音」

本音を話し合い、お互いを知っていくプロセス。
就活アウトロー採用では、企業にも求められる姿勢です。

「参加する企業のみなさんにも、建前でなく本音で話していただいています。
企業の採用担当者として、ではなく、ひとりの人間として向き合う。

もしそれが出来なければ、人気企業や大企業でも、就活アウトロー採用の場では採用につながらないでしょう。
実際に去年の実績でも、企業規模や認知度は関係なく、経営者や採用担当者が本音をぶつけた企業から採用がうまれています」

若者を惹きつけた「共感」と「場」

システムが出来上がり効率化された反面、ギャップが生まれてきた採用活動。
その疑問から生まれたのが、「就職活動をドロップアウトした若者」と、「就活アウトロー採用」。
一見とても奇抜な企画に見えますが、人と人の信頼関係をベースにした、真面目な採用プログラムです。

「自分の感じていた違和感はおかしくなかった」という共感。
「違和感と真面目に向き合う若者と企業がいる」というリアルな場。
この二つが、多くの若者に受け入れられた理由なのではないでしょうか。

本音で向きあう採用プログラム、企業はどう受け入れるのか?

トガった人材があつまる採用サービスとしても注目の、「新卒アウトロー採用」。
キャッチーなネーミングとは裏腹に、参加する企業側にも本気度が求められるプログラムです。

いったいこんな打ち出しで集まった求職者と、どうやって採用プロセスを組むのか?
去年度の取り組みでは、どんな採用につながったのか?

企業の採用担当者が気になるプログラム詳細は、6/17に開催される法人向け説明会でもお話されます。

新卒採用の手引きも当日お伺いして、みなさんにお伝えします。
東京近郊の方はぜひ、以下よりお申し込みください。

■就活アウトロー採用法人向け説明会
2014/06/17 (火) 19:30 – 21:00
http://outlaw.peatix.com/view

■就活アウトロー採用
http://outlaw.so/

■NPO法人キャリア解放区
http://career-kaihohku.org/

天池知子

天池知子

2011年株式会社カケハシ スカイソリューションズ入社。 就活サイト「ミートボウル」の立ち上げ運営に携わり、学生広報を担当。 2012年「就トモCafe」の社会人バリスタとしてボランティアで運営。 現在はフリーランスとしてメディア運営・ライティングに携わる。

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