写真:若者向け説明会の様子 - キャリア解放区 facebookページより
「ゆとり世代の採用や活用って、難しい。」
もしそうやってお悩みの採用担当者の方がいるならば、時代背景の理解を深め、コミュニケーションの取り方から考え直してみませんか。
以前、こちらでもご紹介した「就活アウトロー採用」は、ゆとり世代と呼ばれる29歳以下の既卒者を対象とした採用企画です。
特徴は、いまの時代背景を汲み取ってつくられた採用プログラム。
人材紹介でよくあるような、多くの若者を集めて企業に紹介する仕組みではありません。
若者と企業担当者の対話を通して、相互理解を深めるプログラムです。
対話って何をするのか?内定までのフローは?
今回はプログラムのステップに沿って、この新しい取り組みをご紹介します!
※プログラムの背景は、前回紹介記事『ネット上の口コミだけで250名以上が集まった『就活アウトロー採用』が、若者に受け入れられる理由。』をご覧下さい!
就活アウトロー採用 プログラム
-就活アウトロー採用より引用
4ステップですすんでいくプログラム。
前半ステップで若者のコミュニティ形成が成り立ち、後半ステップで企業が参加できます。
- 説明会
- ワークショップ
- セッション
- マッチング
説明会 − 違和感を共有する
記事冒頭の写真は、実際に開催された説明会の様子です。
就活アウトロー採用の説明会では、集まった若者がそれぞれが抱える就職活動に対する違和感を共有します。
実は、アウトローという言葉からイメージされる、荒くれ者や尖った若者ではなく、一見普通のどこにでもいる若者が集まっています。
参加する若者は、『就職をしなかった』タイプ
説明会を見学された企業の方からは、「コミュニケーション能力もあり、活発そうに見えた。彼らはなぜ就職できなかったのか不思議でした」という声がありました。
そう感じられた理由は、彼らの大半は『就職をしなかった』タイプだからです。
例えば、趣味や研究などを追い求めて就職をしなかったタイプ。就職に違和感を感じ、立ち止まって就職をしなかったタイプ。
この2つのタイプが、参加者の8割を占めているのです。
ワークショップ − 試行錯誤する
説明会後、本格的にプログラムに参加すると決めた若者達は、ワークショップに参加します。
密度の濃いワークショップで、空気を読まなくても言いたいことが言える、というコミュニティの空気をつくっていきます。
用意されたルートではなく、共につくるコミュニティ
従来の人材紹介事業では、集まった若者に対して、面談やマナー講習などのサポートを行って、企業を紹介するといった方法が一般的でしょう。
しかし、就活アウトロー採用では、そのような明確なルートがありません。
若者も企業も一緒になって、信頼できるコミュニティをつくる、答えがすぐ出ないプログラム。
ワークショップの段階で、用意されたルートを望んでいた若者は去り、じっくりと物事に考えて向き合いたいと考える、自発的な若者が残るようです。
おおよそ150名ほどの参加が今回は予想されています。
セッション -若者と企業の対話
コミュニティが形成されたあと、ようやく企業の参加がはじまります。
採用担当者や経営者の方と、若者が一緒になってテーブルを囲み、トークセッションをします。
属性を明かさず、人と人の対話
若者も企業も、出身大学や企業名などを明かしません。
また、経験や知識で若者側が不利にならないよう、トークテーマは哲学的な題材を取り上げます。
先入観などにとらわれず、お互いの人間性をみることができるよう用意されているのです。
8月下旬から予定されているセッションでは、1回あたり10社の参加を想定しています。
1度のセッションで、若者全員と話すことは難しいですが、じっくり対話することを重視しているためです。
コミュニティが出来ているので、若者が興味を持った人や企業の情報は、参加者の間で共有されるようになります。
会社名や業種でなく、「人」によって、企業の人気がうまれる場です。
マッチング 相互理解から内定へ
就活アウトロー採用に参加する若者は、「なぜ」「誰と」「どう」働くかを重視しています。
いままで就職しなかったのは、今までの仕組みの上では、納得する選択肢が見つけられなかったから。
セッションで興味を持った企業が出来たことで、「誰と」の部分が明確になりました。
その後、「なぜ」「どう」働くかの部分をマッチングして、内定につながります。
面接でも、インターンシップでも。相互に吟味してから内定へ
じっくりお互いが納得いくまで話し合って、納得してから内定を決めてもらいます。
面接が嫌だ、と話していた若者が、社長と話し合って信頼関係が出来た結果、
「面接をして決めてもらえばいい、何でも質問に答えます」となったこともありました。
去年参加した企業では、インターンシップを何ヶ月か経験してから採用に至ったケースもあります。
既卒の若者なので、入社時期は一律にならなくてもかまいません。
複数人採用して、毎月1人ずつ入社してフォローアップしていった、という企業も。
若者も、企業も、同じ目線にたってそれぞれが納得いく内定を導きだす、それが就活アウトロー採用です。
新卒でも第二新卒でもない、新しい価値観の就活アウトロー採用
「いまの採用活動ではお互いを知る時間が少なすぎる」
「若手の早期離職を解決するには、採用手法から見直したらいいのではないか」
いまの採用活動に疑問を持っている採用担当者の方には、興味の湧くプログラムではないでしょうか。
新卒採用の早い流れに乗る学生や、既卒・第二新卒の紹介で出会う若者とは、ひと味違った若者と出会う場。
採用までに手間や時間はかかります。
けれど、相互理解を深めてからの採用は、早期離職の防止にもきっとつながります。
興味を持たれたならば、就活アウトローたちに、ぜひ一度お会いしてみてください。
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