新卒採用の倫理憲章が変わって、就職活動のスタートが徐々に遅くなってきています。
本来は、学生の「学業という本分」を守る為の施策でしたが、インターンシップサイトの求人数は前年比140%。
インターンシップは「直接の採用活動」とは見なされていないので、各企業は早期から学生との有効な接点を作る為にインターンシップに力を入れているのです。
そのため、実質的には学生にとっても、企業にとっても、インターンシップが就活の第一ラウンドであるという認識ができあがってきています。
つまり、倫理憲章の狙いは逆効果。
そして今回は「インターンシップをとにかく導入したいけど、どうすれば良いのかわからない。」という採用担当者向けにガイドとなる記事を作りました。
インターンシップの基本的な設計方法から、準備、運営方法までまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
インターンシップ実施の為の前準備
インターンシップを導入するにあたり、まずは「どんなインターンシップを実施するのか」設計をおこなう必要があります。
まずは自社が欲している社員像を明確にするところから始めましょう。どんな人材が欲しいのか、によって、インターンシップの内容は変わってきます。
人材像が明確になったら、次に何をするか、コンテンツを決めていきましょう。
- 業界理解促進
- 会社理解促進
- 仕事理解促進
- ビジネススキルアップ
- 就活支援
など、コンテンツ例は多岐に渡ります。
コンテンツについても目的や、どんな学生を採用したいのかにあわせて設計していく必要があります。
コンテンツの決め方についてもっと知りたい:インターンシップのプログラム例を3つの目的別に紹介!
魅力的なコンテンツについてもっと知りたい:他社に差をつけるインターンシップとは?学生に人気なインターンシップの特徴
短期?長期?時期と目的に合わせて最適な期間を考えよう
インターンシップはもともと短期の労働体験型のものが多く採用されていましたが、近年は長期の有給インターンシップが増えている傾向にあります。
短期インターンシップは短日で終わるため担当者の負担が軽いものの、学生に与えられる情報や印象が限定的になってしまいます。
早期からインターンシップをおこなったとしても、印象に残らないと採用はおろか、エントリーにすら繋がらないことがままあります。
一方長期インターンシップについては数週間〜数ヶ月というスパンで学生と触れ合うので、人事や現場の負担は大きくなりますが嫌が応でも与える印象は強くなります。
早期からのインターンシップには長期、就職活動が近い/最中であれば短期インターンシップが効果的です。
短期インターンについてもっと知りたい:1dayインターンって必要?1dayインターンの必要性を考えてみる
長期インターンについてもっと知りたい:長期インターンを導入するうえで気を付けるべき3つのポイント
募集して学生を集めよう
インターンシップのコンテンツができあがり、社内調整ができたら、次は募集を開始しましょう。
募集の方法は大きく3つ。
- 自社サイト
- 大学キャリアセンター
- 求人サイト
自社サイトは募集コストがかからず、応募する学生も自社に興味をもって応募してくるので、採用に繋がる可能性が高いです。しかし、アクセスは集まりにくいので、知名度の低い中小企業などは効果が出にくい傾向があります。
大学のキャリアセンターで募集するメリットは、大学ごとに選べるのでその時点で学生にフィルタリングをかけられることです。優秀な学生にリーチしやすい反面、大学ごとで手続きなどの対応が必要になるため、人事の負担は大きくなりがちです。
求人サイトへの掲載は、費用がかかるデメリットはあるものの、多くの学生にリーチができ、一元的に管理ができます。総合的に採用活動をスムーズに進めることができるので、採用予算をかけられる場合は積極的に活用しましょう。
求人サイトについてもっと知りたい:採用担当が最低限おさえておくべきインターンシップ求人サイト10選
集客方法についてもっと知りたい:優秀な学生を採用するために!インターンシップに学生をたくさん集める方法
実際にインターンを受け入れよう
設計・募集までできたら、あとはインターン生を受け入れるだけです。
ここに到るまでに多くの時間と労力を使いますが、インターンシップの本番は準備ではなくあくまで実施中になります。
多くの時間と労力をかけたインターンシップだからこそ、しっかりと学生を受け入れて、採用に繋がるインターンシップにしましょう。
- 社内での目的の共有
- カリキュラムの用意
- マニュアル/備品の用意
など、準備をしっかりとすることで余裕をもってインターン生を受け入れることができます。
また、受け入れ中も、お客様扱いせずに目的に沿って積極的に学生とコミュニケーションをとりましょう。インターン生はあなたの未来の後輩候補になります。
受け入れ方法についてもっと知りたい:インターンシップ受け入れ完全ガイド|成果がでる受け入れポイントまとめ
まとめ
ここまで、インターンシップの設計から実施までをまとめました。
前述の通り、現在多くの企業がインターンシップを取り入れており、今後ますます重要度が大きくなります。
まだ導入していない企業はぜひ参考に、インターンシップを取り入れてみてください。
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