採用担当の教科書

リクナビ・マイナビをやめられない2つの理由と、“脱ナビ”採用の提案

リクナビ・マイナビをやめられない2つの理由と、脱ナビへの提案

リクナビやマイナビのような大手就職ナビサイトの活用をやめないと、新卒採用のひずみは終わらない…
そういった論調は毎年やまないし、そう考える方も多いのではないでしょうか。

でも、リクナビ・マイナビなど、大手就職ナビサイトを活用した採用をやめることができない。
そういった企業担当者の声を聞くことも多いのです。

なぜ、リクナビやマイナビなどやめることができないのか。
それを考えることで、逆説的に“脱ナビ”採用の道が見つかるのではないでしょうか。

今回は、大手就職ナビサイトがなぜやめられないのか、よく聞こえてくる2つの理由と、
それに対する脱ナビへの提案を考えてみました。

理由1:多くの就活生が利用しているからやめられない

長きにわたって就職情報を扱ってきた大手就職ナビサイト。
例年、TVCMや各大学へのポスターなど、プロモーションも積極的で、学生への認知度がとても高いサイトです。
いわば就職活動をするほぼすべての就活生が登録するサイト。やはり、就職情報掲載の場として魅力的。

脱ナビ案:採用する対象を絞る

そもそも、なぜ多くの就活生と接触したいと考えてしまうのでしょうか。
それは、採用手法のひとつ、「母集団形成」からはじめる採用に原因にあります。

まずはじめに、広告掲載などから、自社に興味のある学生をあつめた「母集団」をつくる。
その中から、徐々に選考で人数を絞っていき、最終的に必要な人数の採用を決める。
今の新卒採用の定石となっている手法です。

これには一定数の「母集団」の人数があるほど成果が出やすいので、
大手就職ナビサイトを活用した採用ともマッチしているでしょう。

しかし、大人数を囲い、そこから絞り込む採用手法のままでは、
システム上での熾烈なエントリー合戦、スパムメールのようなDMがあふれ、
優秀な学生は内定辞退をし、一つも内定がでない学生が出てくる・・・
といった、批判されている就活問題の一因です。
また、人材不足が叫ばれる昨今、少子化で学生の人数が減っていく未来、このままの採用手法でいいのでしょうか?

ここから脱するためには「母集団」を人数ではなく、質で形成することが必要でしょう。
質の高い母集団をつくるには本当に自社が必要としている人材を集めること。
「多くの就活生」ではなく、採用したい対象を絞ることで、ナビを使わない方法を見つけることもできるのではないでしょうか?

自社が採用したい人材に採用を特化する

自社で採用したい人材は、どんな人材ですか?
「ベンチャー志向」「プログラミング経験あり」「体育会出身」など、求める人材像は企業によって違うものです。

では、自社で採用したい人材が活用する就職サービスは、
大手就職ナビ以外にあるのではないか、検討されてみたことはありますか?


過去記事
でもご紹介していますが、いま、スカウト形式で学生にアプローチできる採用サービスや、
体育会出身・ベンチャー志望・一芸に秀でているetc・・・など、登録学生の志向が絞られている採用サービスがたくさんあります。

多くの学生に出会う採用ではなく、自社が採用したい人材にピンポイントに出会う採用。
「母集団」の人数は減りますが、採用したい人材に出会える確立は、ぐっとあがるはずです。

もちろん、採用したい人材を考えた結果、「大手就職ナビに登録している学生」だ!そう考えたならナビの利用はとても合理的です。
大手ナビサイト活用しながら、他サービスを併用する企業も増えています。

理由2:学生に知名度がないのでやめられない

大手企業や有名企業、採用人気企業ではない、世の中の多くの企業が抱える悩み。
それは、「そもそも学生の認知度がない」ということ。

だから、大手就職ナビサイトに登録している多くの就活生と、まずは接点をもちたい。
そう考えてサービスを利用するのは、自然の流れでしょう。

脱ナビ案:大手・人気企業から脱ナビ採用

では逆に、集客に困らない大手企業から、脱ナビ採用をしてみるのはいかがでしょうか。
例年学生の応募は大手・人気企業に集中しています。

そのように多くの応募が集まる企業は、自社オリジナルの採用システムを用意してることも多いですよね。
エントリー受け付けから説明会案内まで、大手就職ナビの機能はほとんど必要ないのではないでしょうか。
大手・人気企業から脱ナビ採用に、一歩踏出してみてはいかがでしょうか。

脱ナビしたら、母集団の人数が減ってしまうのではないか?
大人数の母集団形成から脱した採用なんて、できるのか?

そう不安に思われる方は、ロート製薬2015新卒採用「電話エントリー」ライフネット生命2015新卒採用「重い課題」をご参照下さい。
2社とも、オリジナルの“課題”を一次エントリーで用意している採用手法です。
大人数の母集団形成は難しくなりますが、質の高い母集団形成ができる方法をとっています。

採用に困っている企業も、戦う土俵を変える”脱ナビ”

大手・人気企業への脱ナビをご提案しましたが、やはり現実的にはすぐに移行は難しいでしょう。
自社で採用システムを持っていない企業もありますし、
多くのエントリー人数があつまる企業と、大手就職ナビのシステムは相性がいいものです。

学生に認知度がなく、採用に困っている企業が採用活動を成功させるためには、
大手・人気企業と違う土俵=“脱ナビ”採用に踏出してみてはいかがですか。

大手・人気企業が活用しない学生との接触の場は、たくさんあります。
地域密着型・業界特化の採用支援サービスの活用もいいですし、
大学に存在する就職指導室に直接アプローチする方法もあります。
小規模の合同説明会や採用イベントなども、あちこちで開催されています。

この方法は学生との接触が増えるので、いち企業/いち採用担当者の負担がふえがちです。
新卒紹介、アウトソーシングなども活用しながら、新しい採用方法を開拓していくのはいかがでしょうか。

脱ナビ採用に踏み込むには、時代にあわせて「多様化」すること

就職サイトの入り口となる大手就職ナビサイトは、学生・企業への圧倒的認知度と整備されたシステムです。
とても便利な反面、そのシステムの影響度が大きすぎて、一律化された就職活動・採用活動に息苦しさを感じます。

でもいまの時代は、Webが進化し、採用市場も変化し、さまざまな採用支援サービスがWeb内外で広がっています。
すべての企業がおなじ土俵=大手就職ナビサイトで戦わずとも、採用が実現できるようになってきている現実。

勇気を出して脱ナビ採用をはじめることで、今までと違った採用成果がでるでしょう。
多様化する採用活動に、一歩踏出してみませんか?

天池知子

天池知子

2011年株式会社カケハシ スカイソリューションズ入社。 就活サイト「ミートボウル」の立ち上げ運営に携わり、学生広報を担当。 2012年「就トモCafe」の社会人バリスタとしてボランティアで運営。 現在はフリーランスとしてメディア運営・ライティングに携わる。

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