採用担当の教科書

採用したい学生が最終面接で不合格!問題点と解決法を探る!

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就職という人生の転機に携わる採用担当者。
本企画は、「人には聞けない」「誰からも教えてもらえない」・・・
採用担当者が日々抱えているお悩みをスッキリ解決するための連載企画です。

第一弾は『新卒採用ベテラン編』。
数年間、新卒採用を担当した方が向き合うことになるお悩みを全8回にわたり、解決していきます。

今回は「社長(役員)面接の合格率が低い」とお悩みの採用担当者の方に、解決のヒントをお伝えします。

採用したい学生が不合格になった経験はありますか

長年の新卒採用の経験から「この学生は採用したい!」と思える学生に出会えることって、ありますよね。
服装や身だしなみに清潔感があり、コミュニケーション能力が高く、発言も論理的で・・・優秀と思える学生。

ところが、最終選考である社長(役員)面接で、不合格になってしまった、このような経験はありませんか?
どうしてこのようなことが起こるのか、そこから考えることが大切です。

社長(役員)が重視するのは『一緒に働きたい人材か』

採用担当の方が、採用したいと思う人材は、

  • 服装や身だしなみなどの『見た目』
  • 明るい、約束を守る、謙虚であるなどの『性格』
  • 基礎学力、発進力、傾聴力などの『能力の高さ』

を備えているというケースが多いです。

一方、社長(役員)が、採用したいと思う人材は、

  • 一緒に働きたいと思える人材か

であるケースが多いのです。

経営の立場から見た『人材採用』は、学生の可能性に期待を持ちつつも、数カ月後に一から教育する必要のある人材を採用するというリスクにも向き合う必要があるからです。
したがって、社長(役員)からすると、いわゆる“優秀”と呼ばれる人材=採用したい人材とは限らず、『理屈ぬきにこの人と一緒に働きたいと思うか』という直感で判断されることが多いのです。

不合格にした理由を聞こう

直感・・・と言われてしまうと、選考基準や評定項目を整備してきた採用担当の方としては、がっくりきてしまうかもしれません。
しかし、最終選考においては、どんなに選考基準や評定項目を定めても、うまくいかないのは、前述した視界の違いがあるからです。

では、採用担当としてできることは何なのでしょうか。
それは、社長(役員)から不合格にした理由を聞くことです。

社長(役員)から不合格の理由を聞けている、という採用担当の方は少ないようです。
忙しくてなかなか対面で時間をとって聞くことが出来ないという場合でも、メールや面接評定票へのコメントへ記載するなどの方法を利用して、必ず直感の裏にある理由を聞きましょう。
その際、自身が理解できない理由は、理解できるまで聞くことも重要です。

はじめは共通点がない理由のように感じるかもしれませんが、何名分も聞き続けていくと、社長(役員)の考える、一緒に働きたい人材の基準がみえるようになってきます。
それが見えるようになると「期待していた人材が社長(役員)面接で落ちてしまう」ということは、少なくなっていくはずです。
社長(役員)面接前までに、社長(役員)が気にしそうなポイントを学生にうまくフィードバックするという裏技も可能になりますよ。

納得できない場合は、再面接の場を設定しよう

これまでの経験から「絶対この人材は採用しておいたほうが良い!」と思うこともありますよね?
でも、そんな人材が落ちてしまったら・・・
社長(役員)から聞いた理由が納得のいかないものであれば「社長(役員)面接では緊張していて本来の力を発揮できなかったようです。もう一度チャンスをあげてください。」と伝えるなど、しっかり主張しましょう。

採用担当として、責任を持って仕事に取り組んでいる姿勢が伝われば「お前がそこまで言うならやろう。」と動いてくれる可能性もあります。

実際、ご支援した企業の中で、そこから内定に至ったというケースがありました。
最後まで粘り強く社内調整をする、というのも採用担当の重要なお仕事なのではないかと思います。

次回は「なんとなくやっている内定者フォローの内容を見直したい」というお悩みについて、お答えします。

佐藤里佳

佐藤里佳

横浜国立大学卒業。2008年人材総合サービス会社へ入社。人材採用・育成、組織開発の支援に携わる。 関わる人・企業の「想い」を大切に課題解決に徹してきた。現在は、ジャンプ株式会社にて、 旗を掲げてすすむ経営「フラッグマネジメント」を軸に、企業成長の支援をしている。

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