採用担当の教科書

正しい選考の鍵はここにあり!?採用基準の決定と採用計画の策定について

経営者視点で考える
皆様こんにちは!
人材教育コンサルタントの上田です。
前記事では最後に「どうすれば現場担当者が採用目的を元に、正しい選考が行えるか」という質問をさせて頂きました。

正解は「採用基準をつくること」になります。

採用基準とは採用時に望ましい性質を明確にするもの

そもそも、採用基準とはなんでしょうか。
基準とは“望ましい性質や水準/判断の拠り所となるものや数値”を指す言葉です。
ですから、採用時に望ましい性質を明確にするもの、と考えて頂ければと思います。

採用基準と採用目的は一見似ているように見えるかもしれませんが、全く違うものです。
表にしてまとめてみると、以下のようになります。

採用目的

採用基準

時期 先につくる 後でつくる
内容 採用活動中に変更してはいけない 応募者を見ながら、随時付け足していく
分量 少ない方が良い(明確な一文) 多い方がよい(マニュアル化する)
必要性 必ず守る必要がある(原則) 常に守る必要はない(あくまで指針)

この中でも特に重要なことは2点。
1つは、採用目的をつくってから、採用基準を作るということ
最初に漠然と「○○みたいな人がいいなぁ…」と妄想しながら作る採用基準は、終着点が見えなくなってしまいがち。
まずは目的の明確化を行ってから、その人が持っている性質を考えるようにしてください。

もう一つは、採用目的は変更してはいけないが、採用基準は柔軟に変更する必要がある、ということ。
人間は、どうしても集約できる情報量に限界があり、その中で判断を下す必要があります。
ですから結果として、間違った採用基準が採択されてしまうことがあります。
これに気づいたら、すぐに変更する必要があるのです。

(例)
自社の採用目的は「営業力が高い人材を採用すること」と決定。
そこで「営業に強い人=プレゼン力が高い人」と考え、面接中にボソボソ話す・下を向く人は不採用としてきた。
しかし、営業マンの実績を確認したところ、プレゼン力が高い人が必ずしも良い成果を出しているわけではないことがわかった。
そこで急きょ、この採用基準を変更し、「意見が明快な人」を優先的に採用することにした。

基準を決めてから、採用計画へ

採用基準を固めてから、ようやく採用計画(手順)を決めていきます。
5W2Hで計画を立てることで、ヌケ・モレをなくしていくとよいでしょう。

Who(誰が) 採用担当者はだれか
What(どんな人を) 採用目的から考える
When(いつ) いつから採用活動を開始するか?
Where(どこ) どの場所(採用会場)を使うのか
Why(なぜ) 利益を出す人材を採用するため(ここだけ固定)
How(どのように) 採用基準から考える
How much(いくらで) 採用コストにいくらまでかけられるのか

ただし、採用基準は変わるものですから、完璧を求めてはいけません。
採用計画と採用基準は、一気に作りあげるのではなく、適宜見直しを行いながらすすめていきましょう。

採用計画と採用基準について正しく理解する

今回ご紹介したように、採用計画と採用基準は異なっていいるということをご理解いただけたでしょうか。
採用基準と採用計画は適宜見直しを行いながら、採用目的を元にした正しい選考の実現を目指しましょう。

上田一輝

上田一輝

大学にてバイオテクノロジーを学び、首席卒業。しかし”人の力を生かし、幸せを創る”経営学に興味を持ち、転向。イオングループに入社し、人材管理・店舗マネジメントに携わる。その後独立し、講師として活動を開始。業界最年少ながら研修会社や予備校など、年150回、累計1000回の経験を持つ。また、ボードゲームを用いた研修事業「ナレッジゲームズ」も展開している。詳細はhttp://uedakazuki.com/

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