最近では中途採用に力を入れている会社も多く、面接と同時開催の筆記試験を行っているところも多いようです。
中途採用での筆記試験の必要性について考えてみましょう。
筆記試験の実態はどうなっている?
㈱インテリジェンスの転職サイトDODAの「中途採用」の実態調査(平成2012年11月5日)によると、筆記試験がある求人は全体の51%と約半数になります。
職種別にみると最も実施率が高いのは以下の通りです。
- 技術系(電気/機械) 66%
- 技術系(化学/食品) 63%
- 技術系(建築/土木) 54%
実施内容の内訳は以下の通りです。
- 性格+能力適性試験 59%
- 性格適性試験のみ 24%
- 適性検査のみ 10%
主に技術系などの専門的な職種では働き始めてからも常に新しい知識やスキルを学ぶ必要があるために基礎的な能力を見る必要性も高く、筆記試験を取り入れている会社も多いということですね。
また、適性検査を実施する場合には新卒のように性格検査を合わせて行うところも多いようです。
新卒採用と同様に中途採用に関しても筆記試験をしっかり行っているという結果ですね。
職種上、基礎的な能力がある程度必要な場合には有効
特に技術系の職種などは専門知識が必要な場合も多いですし、即戦力を求めている場合も多いです。
面接だけではなく筆記試験の成果も人物評価の上でウエイトを占めている会社が多いということですね。
逆に販売系などは実地経験や現場での対応能力がものをいうので筆記試験はあまり重要視しなくてもよいかもしれませんね。
筆記試験を実施するかどうかは職種や業界などに応じて必要性を検討してみましょう。
世代により得意不得意がある
年齢の高い応募者の採用をする場合には数学の計算や文章の読解などの学業から離れてかなり長い年月が経っています。
筆記試験で高得点が取れなくとも仕事の能力の低さを証明するものではありません。
それまでの職歴や面接の受け答えなどで総合的に判断すると良いでしょう。
バブル時期以前に就職活動をしていた社会人は就職活動で苦労をしていないので今のような就活のための筆記試験対策などは行ってこなかった世代ではないでしょうか。
逆に就活の氷河期など苦労をした世代は筆記試験対策をかなりやりこみ、実際に何十社もの筆記試験を受けており、筆記試験が得意な可能性もあります。
中途採用では筆記試験の結果だけで判断せずに面接も同時に行った方が総合的な判断ができるでしょう。
あくまでも補足程度に導入するのが最適
新卒と違ってポテンシャルを見るわけではないので筆記試験の結果のみで判断することはないようにしましょう。
中途採用での筆記試験はあくまでも基礎的能力を判断するための補足程度と考えて実施するのが良いですね。
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