採用担当の教科書

はじめての採用活動に!新卒採用を行う意義について考える

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就職という人生の転機に携わる採用担当者。
本企画は、「人には聞けない」「誰からも教えてもらえない」・・・
採用担当者が日々抱えているお悩みをスッキリ解決するための連載企画です。

第二弾は『はじめての新卒採用編』。
はじめて新卒採用を担当する方が向き合うことになるであろうお悩みを全8回にわたり、解決していきます。

今回は、新卒採用を行う意義について考えてみたいと思います。

中途採用難から考える新卒採用

「最近、中途採用で苦戦していて・・・」
多くの企業からこんな声を聞くようになってきました。
実際、2014年12月の求人数は、2008年1月以来の最高値を更新しており、業績好調な企業の求人数の増加が続いています。
(株式会社インテリジェンス「転職求人倍率レポート–2014年12月–」より)

採用意欲の高い企業が増えている、つまり採用競合企業が増えている影響で、各社中途採用が難しくなってきたと感じているようです。
このような状況の中、新卒採用の開始を検討している企業も増えてきたように感じます。
本日は、はじめての新卒採用に向けて、新卒採用を行う意義をご説明します。

事業継続のための若い労働力を確保できる

少子高齢化により、この先、確実に若者の労働人口は減っていきます。
そのような中では、若い労働力を継続的に確保していくことこそが、事業を長期的に継続していける条件になります。

組織の活性化になる

中途文化の企業は、共通の経験や言語がなく、属人的な仕事スタイルになりがちです。
新卒は、社会に染まっていない分、思い込みに捕われない柔軟な発想・発言・行動をとることができます。
新卒の柔軟な発想は「こうするのが当然。」と思い込んできた既存社員にとって「本当にそのやり方でやる必要があるのか?」などと、改めて考えるきっかけになるものです。
また、新卒は『同期』という横のつながりを持つことができるため、組織に横串を通す重要な役割を果たす可能性が高くなります。

属人的な業務を標準化することができる

前述したように、属人的な仕事スタイルになりがちな中途文化。
社会人経験がない新卒社員に仕事を教えることは、特定の人の経験と能力に頼ってきた業務を標準化させるきっかけになります。
業務の標準化がすすむことで、組織力が高まり、多様な人材の確保や働き方を許容できるようにもなります。

既存社員の育成につながる

新卒社員を育成するには、教える側のスキルも必要になります。
それは、管理者はプレイヤーからマネージャーへ、先輩社員は依存から自立へ、役割・意識を切り替えていく必要性がでてくるということです。
新卒採用をきかっけに、組織としての育成体系を定めることは、結果的に既存社員の育成を強化することにもつながるのです。

中途採用が難しいから、新卒採用という考えは危険

「中途採用が難しくなっているから、新卒採用を始めてみたい。」という経営者にお会いすることがあります。
しかし、私は中途採用のかわりに新卒採用、と考えている場合には、新卒採用を始めることをあまりおすすめしません。
なぜなら、前述した新卒採用の意義を読めばわかるとおり、中途採用と新卒採用の意義はまったく別ものだからです。

新卒採用は、中途採用以上に『長期投資』なのです。
初めて新卒採用を行うようであれば、採用した人材が成長し、活躍出来るようになるまでの組織作りする、という覚悟が必要だと思います。
その上で、新卒採用を開始すれば、中途採用とは異なるメリットを感じられると思います。

佐藤里佳

佐藤里佳

横浜国立大学卒業。2008年人材総合サービス会社へ入社。人材採用・育成、組織開発の支援に携わる。 関わる人・企業の「想い」を大切に課題解決に徹してきた。現在は、ジャンプ株式会社にて、 旗を掲げてすすむ経営「フラッグマネジメント」を軸に、企業成長の支援をしている。

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