第4回:ナビを使わない就活生に出会い・惹きつけるためのポイントとは?<新卒採用って、ホントのところ>
前回の記事「就活ナビサイトを使わない就活生は意外と多い?就活生のメディア活用のパターンとは」では、とある就活生の一日を追う中で、様々な採用サービスとの接点をピックアップしました。
就活生はナビを使わずとも企業に出会える現状に対して、今回は採用担当者が注目したい特徴と活用ポイントをピックアップしていきましょう。
SNSの活用とスマートフォン対応
今の時代の就職活動は、大学や自室でPCとにらめっこをするのではなく、SNSやスマートフォンを活用して情報収集をする時代になりました。
ナビを使わない就活生の多くは情報感度が高く、スマートフォンを活用して情報収集をする傾向が顕著に現れています。彼らと接触するための活用ポイントをみてみましょう。
SNSアカウントは開設するだけじゃもったいない。
ただやみくもに、FacebookやTwitterの企業アカウントをつくることが大切、というわけではありません。
友人や就活情報がたくさん流れるタイムラインの中で、彼らにメッセージを届けるのは至難のワザ。
しっかりとファンをつくりるならば、コンスタントにメッセージを発信し続ける運用体制や、吸引力のあるコンテンツが必要です。
または、手軽に開設できるひとつの窓口として、SNSアカウントを用意する、という考え方でもいいかもしれません。
スマホ対応、できていますか?
移動中もスマホで情報をチェックする彼ら。
スマホで表示ができない採用サイト・企業サイトでは、学生に知られる機会を失ってしまいます。
大手ナビサイトに情報を掲載していても、そこに載せられる情報は限られているもの。
ナビを使う学生に対しても、スマホ対応できている企業サイトがあるかどうかは、企業理解につながる一つのポイントです。
スマホ用の表示ページをすぐに用意できない、という場合は、先述のSNSアカウントやブログサイトでフォローするのも一つの手です。
インターンシップやイベントで早期接触し、間口を広げる
どんどん後ろだおしになる就活時期に危機感を持ち、早期に活動する学生は一定数います。
彼らが就活仲間をつくるのも、この時期。
インターンシップやイベントで出会った学生が、企業に魅力や親しみを感じてくれたならば、友人間でおすすめの企業として紹介されエントリーや説明会参加につながります。
ナビを使わない就活生は、この時期に出会った企業ならばナビサイト経由でエントリーをすることも。
早期接触を考えるならばぜひ活用してください。
個社開催のインターンシップ
早期に多くの学生に接触したいならば、個社開催のインターンシップがおすすめ。
インターンシップのナビサイトは、掲載企業数もまだ少ないものです。
通常の採用時期には人気企業に埋もれがちな企業も、インターンシップ開催スケジュールから学生に検索されたり、と、出会うきっかけを作れます。
会社ごとのプログラムを用意するのは手間がかかりますが、この時期にインターンシップに参加する学生は就活に対して意欲的。
彼らと密に接し、就活傾向をヒアリングすることもでき、得られる情報は大きいです。
複数企業参加型のイベント
自社でインターンシップを開催するにはちょっと労力が足りない、そんな場合は、複数企業が参画するタイプのイベントに参加するのはいかがでしょうか。
ゲーム形式でイベントをしたり、学生が自己PRをする場に、企業として参加する採用支援サービスがいくつもあります。
いわば小規模の企業合同説明会。
就活本番前に、今年度の学生傾向をみるため、一度参加されてみてもいいかもしれません。
企業の説明会やパンフレットは、誰にでも伝わるものですか?
ちなみに、ナビを使わない就活生は、この業界!この業種!と絞って就活するのではなく、インターンシップやイベントのタイミングや、口コミなどから企業にエントリーすることも少なくありません。
業種、業界に知識がなくても、企業のことを理解してもらえるように工夫が必要です。
例えば、説明会の資料やパンフレットなどの、企業を説明するツール。
難しい業界用語ばかりになっていませんか?
一方的に話して眠くなる説明会になっていませんか?
業界研究の時間がぐっと短くなってきているのが、ここ数年の就活生事情です。
わかりやすい会社説明にすることは、すべての就活生に向けても対策が必要なこと。
もしずっと同じ説明会スライドやパンフレットを使っているならば、一度見なおしてみてください。
大手ナビサイト以外のの選択肢も複数ある
ナビを使わない就活生も、ナビに登録しないわけではありません。
インターンシップやイベントで出会った企業の説明会予約のため、その企業が登録しているナビに登録してシステムを使って選考にすすむ、というケースも多々あります。
また、ナビを使わない就活生は、自身の特徴やタイミングに合ったサービスを選ぶことも。
企業と登録者の特徴を絞ったWEBサービス
ソーシャルメディアと連携した採用サービスでは、登録しているSNSアカウントの情報によって、おすすめの企業や関係性がありそうな企業をお勧めしてくれる機能がついています。
また、全国地域ごとに密着したナビサイトや、業種・業界ごとに特化したナビサイトなど、ターゲットを絞ったサービスも。
自社の採用したい学生像絞られているならば、狙い撃ちのサービスを活用するのも一つの手です。
少人数採用ならば、新卒紹介活用もいいかもしれません
求職者がキャリアカウンセラーに相談して就職を決める、という就職方法。転職者だけでなく、新卒就活生の間でも広がりつつあります。
キャリアがまだない就活生は、転職者の利用とはちょっと違うのが特徴的。
早期に就活を開始した学生または、ナビ経由の就職活動の流れが一段落した後に就職活動の後半になり内定が決まらず活動に不安を感じると、就職講座などのセミナーから紹介会社に登録し、カウンセラーに相談のもと企業を紹介される、というパターンで利用をはじめます。
採用人数が少人数な企業は、ナビを使わず成功報酬型の新卒紹介を活用するのも、予算が抑えられる一つの手かもしれません。
ナビを使わない採用活動は、今の時代にあった採用を考えるスタートライン
例年通り大手ナビサイトに掲載し、説明会を開催する…という採用活動を続けていて、年々エントリー数の減少に悩まされている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
ナビを使わない就活生が増えたことは、就職活動において多様な選択肢が増えた証です。
情報のチャンネルが増えた今の時代、広く集め徐々に絞っていくという、マスメディア的なマーケティング採用だけでは、苦しい時代になって来ました。
ツールやサービスの選択肢が広がっている現状を理解し、自社の採用にあたって今一度、ナビ以外の選択肢を考える時期にきているのではと私は考えています。
ナビを使わない就活生を理解することは、今の時代にあった採用活動への模索のスタートラインです。
この記事をきっかけに、自社の採用にあった採用戦略をお考えになってみてはいかがでしょうか。
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