採用担当の教科書

採用広報する上で参考にしたい学生動向。2014年の学生動向とその活かし方

採用広報する上で参考にしたい学生動向。2014年の学生動向とその活かし方

先日、学校法人 産業能率大学が発表している“新入社員の会社生活調査”が発表されました。
学生全体の動向を知ることができ、採用活動するうえで貴重なデータとなります。

特に、初めて採用担当になった方には、採用市場においての学生の動向を把握する上でも、こういった学生動向データをチェックすることをお勧めします。

そこで今回は、採用広報をするうえで参考にしておきたい学生動向のポイントをお伝えします。

就職先を選ぶ際に重視するのは仕事内容と業種

『就職先を選ぶ際に重視した項目』は、

  • 仕事内容 67.4%、
  • 業種 64.1%
  • 企業風土 40.4%
  • 所在地 38.3%

という結果でした。
こういったデータを採用広報に活かすとすると「どんな仕事をするのか」をより具体的にイメージしてもらうための情報公開が必要になります。

具体的にすべきことの案としては、以下の通りです。

  • 採用媒体の仕事内容(募集職種)は細かく書く
  • 募集職種で働く先輩社員の1日のスケジュールをHPに掲載する
  • 説明会で仕事内容についてしっかり語る

こういったことでどういった会社なのか理解してもらうことを意識しましょう。

自己成長を大切にしているのは男性より女性

『これから働く上で自分にとって重要なこと』としては、以下のような回答結果になりました。

  • 仕事を通じて自分自身が成長すること (全体68.4%、男性62.3%、女性80.1%)
  • 長期間、安心して働けること(全体51.9%、男性54.5%、女性47.0%)
  • 職場のメンバーから認められること(全体48.1%、男性47.5%、女性49.4%)

男女ともに自分自身の成長を重要と捉えていますが、女性のほうがより仕事において自己成長を求めているようです。
こういった学生の気持ちを知り、説明会や採用HPのコンテンツを考える必要があります。

具体的には、

  • 新卒社員に仕事を通じてどのように成長したか、を語ってもらう
  • キャリアアップのイメージを職種ごとに紹介する

など、短期間で成長できるということと、長期間働けるということを同時に示すことにより、会社への志望度をぐっと上げることができるはずです。

不安なことは人間関係

『働き始めるにあたり、不安に思っていること』への回答は以下の通りでした。

  • 上司・先輩とうまくやっていけるか(全体76.9%、男性76.4%、女性77.7%)
  • 自分の能力で仕事をやっていけるか(全体70.5%、男性66%、女性78.9%)
  • プライベート時間を確保できるか(全体40.5%、男性41.5%、女性31.6%)

やはり、人間関係に関する不安はありますよね。

仕事に対してのイメージが掴めないことから、会社で自分がやっていけるのか、プライベートの両立は可能か、などの不安もあるようです。

人間関係などは入社してみないとわからないところは多々ありますが、事前に以下のような施策を行うことで、学生の不安を和らげるといいでしょう。

  • 人間関係が分かる楽しそうな写真やエピソードをブログや採用HPに掲載する
  • プライベートと仕事の両立エピソードを伝える

男性は管理職を望み、女性はエキスパートを望む結果に

『将来の進路としてどのような方向を望むか』では、以下のような回答結果になりました。

  • 役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果を上げる(全体46.2%、男性35.8%、女性65.6%)
  • 管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る(全体45.9%、男性55.0%、女性28.8%)
  • 独立して自分の会社を起ち上げる(全体5.4%、男性7.2%、女性1.8%)

独立して自分で会社を立ち上げるよりも、同じ会社で長く働き、成果をあげたい、という人が多いという結果になりました。

福利厚生などの制度をあまりはっきり出さない企業も多いですが、働きやすさという視点からも、長く働ける環境があるか、ということを示すのはプラスに働くはずです。

よく利用するSNSはLINE

ソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用している新入社員に、利用頻度を尋ねたところ、「ほぼ毎日利用している」が83.6%となりました。
利用しているサービスとしては、LINEが1番になりました。

  • LINE(90.5%)
  • Twitter(70.5%)
  • facebook(56.9%)

まだまだ採用活動においてLINEを使っている企業は少ないですが、2012年12月からKDDIはLINE上で社員と就活性が気軽に話せる「LINE交流会」を開催しており、「ワーキングマザー」「地方出身社員」「イクメン」といったテーマに沿って自由に交流できる場を設けているそうです

ソーシャルメディアを利用して採用活動を検討している企業はLINEの企業アカウントを作成し、コミュニケーションを図ってみてもいいでしょう。

学生動向は採用活動するうえで貴重なデータ

学校法人産業能率大学は、毎年、新卒採用にまつわるデータを公開しております。
また、リクナビ、マイナビなどの採用媒体も独自に学生の動向調査を行っています。

媒体の販売店のお願いをしてデータをもらい、その年度の振り返りと、来年度の採用活動の広報戦略を立てる際の参考にしましょう。

また、ここであげられていた設問は、採用活動を振り返る際に自社の内定者に聞いておくと、自社の傾向と全体の傾向の違いを知ることもできるので、自社で活用してみても効果的ですので、ぜひ活かしてみてくださいね。

金子愛

金子愛

法政大学卒業。 2008年株式会社クイック入社。 求人広告営業を経験後、営業企画、研修、新卒採用担当を経験。 企業で働く人や学生と接している中で、“多くの選択肢を知った上で、自分の生き方や職業を選択すること”の重要性を感じ、現在は、千葉県富津市金谷で多世代交流ができるようなコミュニティづくりをしている。

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