採用担当の教科書

人事部や採用担当が社労士(社会保険労務士)の資格を取ることはメリットに繋がるのか?

社労士の資格

採用に関わっている人事部に配属されていれば「社会保険労務士」という資格の名前を聞いたことはあると思います。
中小企業の社会保険手続き代行を行うために必要な資格ではありますが労働関係法令、社会保険法令について勉強するので人事部として活かせる知識がたくさんあり、人事部への所属していることにより取得を目指す人も多いです。

社会保険労務士の資格を取得をするだけのメリットがあるのかどうか考えてみましょう。

社内の問い合わせ対応の強い味方になるのがメリット

人事部に所属していれば社員の社会保険手続き業務の担当になる可能性もあります。
業務で必要なのは書類の記入や確認だけではなくそれに関する問い合わせ対応も必須であります。

社員からの以下のような質問に答えることはできるでしょうか?

  • 自己都合で退職をしたら失業給付をもらえるのは実際にいつ頃になるのか
  • 会社都合で退職したら3か月を待たず給付をもらえると聞いたが実際にいつもらえるか
  • 仕事中の物品の移動中にけがをして病院に行ったが労災扱いになるのか
  • 高額療養費とはどんな時にもらえる制度なのか
  • これから産休に入るかいつにどんな手当がどのくらい貰えるのか
  • 1分単位まで残業を支給しないのは法律違反にはならないのか
  • 配偶者が扶養に入ると年金の支給を受ける際にもらえる額に影響があるのか
  • 同居の義父母を扶養に入れることはできるのか

これらは社会保険労務士の知識があれば答えることができるでしょう。
質問を受ける度に必要な情報や法律を調べていては時間もかかりますし、分からないことを聞かれるのは非常に大変なものです。
採用だけではなく社会保険に関する業務も行っているようであれば資格取得のための勉強は役に立つと言えるでしょう。

転職の際に評価されることがある

採用業務は一時的に人手不足になることも多く募集は常にあります。
しかし人事部は会社の顔ともなるので採用基準も高く人事部での経験があっても採用されるのはなかなか難しいです。
その際に社会保険労務士の資格を持っていることは有利に働く場面もあります。

試験を受けるための勉強をしたことをアピールする人もいますが、実際に資格を取得していなければアピールになるのは難しいでしょう。
勉強はどの程度取り組んだのかは個人差がありますし、どの程度の知識に繋がっているのかを採用側も判断はできませんね。

同じ人事部の業務での転職を考えている場合には他社でも役に立つスキルを身に付けるための一環として社会保険労務士の資格取得するのもよいかもしれません。

実務経験が伴わないと評価されない

注意してほしいのは資格を持っているだけでは何も業務はできないといことです。
そこには実務経験が伴わなければ他社での即戦力とはなりえません。

資格を持っているだけでは簡単に転職できるとは思わないようにしましょう。
転職の際に優位に働く優先順位は以下の通りです。

  • 実務経験+資格
  • 実務経験
  • 資格(資格のみでは採用に繋がることは難しい

現代では資格の学校や通信教育の宣伝も盛んで資格さえ取れれば独立できる、一生の仕事に困らないと書かれています。
しかし、資格だけでは何をどう始めたらよいのか誰もわからないものです。

転職を有利にするために社会保険労務士の資格取得を考えるのであれば、実務経験とセットでアピールできるのかどうかを客観的に判断するようにして下さい。

取得にはそれなりの手間がかかる

社会保険労務士の試験は合格率も10%を切ることが多く、合格のためにはかなりの勉強が必要です。
それでも人事部の仕事を遂行していく上で必要知識は満載なので転職する予定がない場合でも勉強する事自体は業務の上で役に立つことがあるでしょう。

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