採用担当の教科書

「月給15万円週休4日」から考える、新卒採用にどんな変化が起こっているのか

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2014年夏、求人を出しても人が採用できない企業が増えています。
そんな中、25歳以下の若者を対象とした、「月給15万円週休4日。ゆるい就職」というサービスが誕生しました。
今までの新卒採用から考えると、ありえない“ゆるさ”です。

それとは対極的に、サマーインターンでの青田刈りが懸念されるほど、今年のインターンシップは文科省も注目の盛り上がりです。
各企業が熱心に、就職活動前の学生の関心を惹こうとしている姿が見受けられます。

「新卒採用」は一律だと考えられがちでしたが、こうした動きを見ると、若者雇用に関して本当は大きな変化がおこっているのではないでしょうか。

ゆるさ・ハードさは選べる!?学生と企業の出会い方

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正社員じゃなくてもいいなら、月給15万円週休4日「ゆるい就職」
http://yurushu.jp/

ゆるい就職は、「月給15万円週休4日」の実現のため、派遣社員としての就職を紹介する就職サービスです。
正社員ではないけれども、自分自身のやりたいことを充実させるために、仕事をする日を減らしてはどうか。
ただただ派遣社員として過ごすのではなく、同じような考えを持った若者同士のコミュニティの中で、自身の働き方を考える機会もある画期的なサービスです。
新しい価値観と仕組みの提案で、Web上で話題になりました。

ゆるい就職と似たサービスとして、新卒採用のレールに乗らず、就職しなかった若者向けのアウトロー採用があります。
若者同士であつまりコミュニティ活動の中で、就職についてかたり、企業と出会う。
若者の判断に委ねた採用サービスです。

正反対といえる充実したサマーインターンも人気

こうした取り組みの対極にあるのが、サマーインターンをはじめとする学生向けのインターンシップの動向でしょう。
未来のエンンジニア育成に、4週間インターン報酬40万円「LINE Summer Internship 2014」を用意したプログラムも先日話題になっていましたね。

エンジニア採用市場は、この数年ずっと高騰している市場です。
こうした高給インターンシップは激戦区のエンジニア採用の中でも、ブランド力強化にとても有効でしょう。

他にも企画立案インターンシップ、新規事業立案インターンシップなど、「自身のチカラを試す」タイプのインターンシッププログラムが目白押しです。
なぜなら、インターンシップに参加する学生は、インターンシップを通して成長したいと考えている、成長欲求の高い学生が主だからです。
意欲的な学生と出会いたい企業が、こぞって前のめりな企画を立てている傾向にあります。

新卒採用/就職のスタート時期に変化

卒業後すぐに就職を決めない若者、大学1,2年生でインターンシップに来る若者。
学生が企業と出会い就職を考える、採用/就職のスタート時期が、大学三年生の就職時期だけに限らなくなってきています。

もちろん、この動きはまだ一部の企業/若者でしか実現できていません。
けれども、今この動きが現れたことは「新卒採用」が抱えている問題があるからではないでしょうか。

企業も求職者も「新卒採用」に悩んでいる

新卒の求人倍率:求人倍率は1.61倍

と、いった数字がでている一方、就職留年する若者の数も増えています。
求人数があっても、それだけでは就職を決めることができない、そうした求職者側の微妙な心理が数字に現れています。

そして、企業側もそれは実感しているのではないでしょうか。
求人を公開しても採用人数に達しない、採用したい人材に出会えないだけでなく、就職して3年以内に離職する若者は3人に1人といわれ、苦労して採用しても定着しない、といった悩みも多くあります。

個性でマッチング、新卒紹介、既卒・第二新卒etc……
採用サービスが多様化している

そういったミスマッチな採用を減らそうと、様々なサービスが出ています。
スカウト型の採用サービスなど新しいアプローチや、学生と企業の間にカウンセラーが入った新卒紹介、就職留年者や既卒者、3年以内の離職者でもある第二新卒をターゲットにした採用サービス……

従来の新卒採用は、同じ時期に一度に学生を多く集め、その中から企業に合う人材を選り分けていく、といった採用手法がメインでした。
しかし、それだけでは採用はうまくいかなくなってきている、その現実が採用サービスの多様化につながってきています。

新卒採用から、幅を広げた若手採用にシフト

従来の新卒採用の方法だけでなく、採用支援サービスも幅広く登場してきた理由は2つあります。
今の新卒採用だけでは採用しきれない企業が多くいる、それは、いまの新卒採用では就職しきれない若者がいる、という現実と表裏一体です。

インターンシップといった若年層への接触から、卒業後の若手の採用まで、新卒採用にこだわらず、幅広い採用計画をたてることで、採用の窓口を広げることが必要ではないでしょうか。

画一的な「新卒採用」について見直す時期

実は多くの若者も企業も、今の新卒採用に疑問を感じているのが現状です。
様々な就職サービスの登場は、変化している若者の意識・変化せざるをえない新卒採用事情の反映です。

インターンシップから積極的に活動するのも、既卒・第二新卒を含めた若手採用/就職をするのか。
どうやって新卒採用や、それ以外の場で出会うのか、企業と求職者の判断に委ねられています。

何も考えずに慣習的に新卒採用を一律に行う、それが一番苦しい道かもしれません。
新卒採用の事例や選択肢が増えてきている今、自社にとっての「新卒採用」について、見つめ直してみるのがいいのではないでしょうか。

天池知子

天池知子

2011年株式会社カケハシ スカイソリューションズ入社。 就活サイト「ミートボウル」の立ち上げ運営に携わり、学生広報を担当。 2012年「就トモCafe」の社会人バリスタとしてボランティアで運営。 現在はフリーランスとしてメディア運営・ライティングに携わる。

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